2013/08/12

『風立ちぬ』の「どうにもならない」ものたち


 ようやく宮崎駿監督作品映画『風立ちぬ』を観てきますた。webやツイッターの両極端な感想をちらちら見かけつつやっとようやく観ることができました。

 何もかもどうにもならない映画だ、と思いました。美しい飛行機を作りたいという気持ち、愛おしい気持ち、破裂に向かう時代、飛行機が好きな気持ち、アニメを作りたい気持ち。

 戦争の観点からすれば、「どうにもならない」なんてことは決して言ってはならない台詞ですが、それだけの側面からこの映画を観るのはあまりにももったいないです。

 どうにもならないものがいっぱいにあふれていて、ところどころ泣いてしまいました。

 そらを見上げるというのはそれだけで何かぐっとくるものですが、不思議です。

 先にネット上で見かけていた批判的な意見には、私はほとんど同意できない系だなと思いました。もっともちゃんちゃらおかしいわというのは、「夢と現実を行ききしてわかりにくい」とか「タバコを吸うシーンが」なんちゃらとかです。ツイッターのバカ発見度はまだまだ有効性が高い。。

 私はただの穀潰しで、振り切ったクリエイターとか作家ではないのですが、芸術やクリエイティブな行為に、時々狂おしくなるような気持ちはわかります。誰でも少しは時々そういう気持ちになるから、芸術や創造性があるのではないかと思っています。全然無い人なんかいるのでしょうかいるのかもしれないけれど。それに専念する生き方はとても苦しい。芸術に近い方でも、産業に近い方でも。

 とても良い映画ですが、子ども向けではないです。自分だったらバカだったので、20代前半でも観てもわからないかもしれません。三十代前後からならわかるかなぁ。友情も愛情も、ダイレクトなシーンは一つもないのに、官能的だなぁと思いました。ポニョは気持ち悪かったので、こういう描かれ方はとても健全です。

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