2013/11/25

ゴスロリ卒業漫画『コンプレックス・エイジ』を読んだ

コンプレックス・エイジ (第63回ちばてつや賞入選)/佐久間結衣 - モーニング・アフタヌーン・イブニング合同Webコミックサイト モアイ
http://www.moae.jp/comic/complexage


 漫画がぜんぶ読めるのは珍しいので読ませていただいた。ツッコミどころが多くて、読んだ最初の感想は非常にもやもやしたが、こういう夫婦は多いだろう、と思った。


 ゴスロリファッションの趣味は、たとえそれが似合う年齢層でも、ハードルが高い、難易度が高い趣味であると思う。似合う、似合わないという残酷な話もあるし、作るにせよ買うにせよ、お金がかかる。たくさんの努力が必要である。なので街角で見かけると、基本的には尊敬している。非常に美意識が高い世界であると思う。

 何歳になったから、老いたから辞める、というのは、その人のゴスロリに対する美意識の基準に、「若さ」が入っていたからだろう。ゴスロリのなかのルールとして年齢があるならば、それは致し方なく辞めるしかないだろう。でもゴスロリに1ミリの興味もない人が「〜〜歳にもなって……」というのは、聞き流して良いと思う。

 私は年齢を理由に辞める必要はないと思う。しかしあらゆる趣味がそうだけど、無理して続けることはないと思う。生きていれば色々変わっていくし、主人公は新婚2年目である。結婚後の何となく生き方がかわる結果がこのように現れるのは、珍しくない話だと思う。だからもしまたやりたくなったら戻ってきても良い。


 さてしかしそもそも。
 いちばん大事なことは、「次の作品を読みたくなるか」だ。私にとってはそうでなかった。絵もある程度上手いし話も綺麗にまとまっていて、完成度がある程度高い。鏡をみて不意に自分の老いに気づき愕然とする描写は残酷すぎないところがうまい。旦那が腹減ったよう、とか、外食にいくさきがファーストフードのうどん屋とか、車でいくとか、そこらへんの描写ははてなマークが爆発するが、それは価値観や年齢層の違いなのだろう。と遠ざけつつのdisりはアカンですね。内容的に一番おかしいと思ったのはここら辺でした。都市郊外にお住みの方なのでしょうか。


 ありふれた人、ありふれた夫婦、ありふれた生き方。リアルにニュートラルなものを描くと、心のフックにはひっかかり難い。過剰にしても嫌われる。

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