2014/01/14

ミュージカル『愛の唄を歌おう』感想キャスト編

 迷っていたけどやはり書きたいキャスト編。

 ネタバレありです。



(敬称略)

山口智充 マッキー
 10年前にトラブルのさなかに死んだ教師で、いまは天使?になって地上に降りてくる。
 私は「くず」のCD持っていて、リンカーンではDJのやつが好きでした。なのでハードルをちょっとあげすぎてしまっていました。歌上手いのだけど、歌上手いの範疇内の人なんだなぁ、と。しかしこのミュージカルはやぱりぐっさんのための、ぐっさんが主役なんじゃないかなぁ、と思いました。全体的に良くも悪くも「ぐっさん」のイメージが強すぎたのですが、過去の恋人を思うシーンは、おおらかなのに切なくて独特のやるせなさを感じました。

北山宏光 ヒロト
 恩師マッキーにあこがれて教師になるも日々苦難の連続で、恋人にもなかなかプロポーズできないでいる。
 第一印象は(高校生という設定での登場ということもあり)、あらかわいい。そして全体をじわじわつくづく眺めているうちに、この人は「いろんな自覚をもってそこに居て成すべきことを果たしている人」なんだなぁ、と思いました。緊張感があっても落ち着いて、ステージに足がついている印象。台詞もだいたい聞き取りやすいほうでした。外見とは裏腹に、わりとベースが響く声で、歌も力強い。
 もし次にテレビドラマにでるならとりあえずチェックしちゃうと思いますが、テレビだとジャニーズぽいお芝居になるかなぁ。どんどん自分のお芝居をやってほしいです。

渡部豪太 カズトシ
 過去の事件のキーパーソンでいまはIT系企業の社長。
 おそるべき細さです。歌は力が入っていましたが、お芝居は自然でやっぱりうまかった。要さんの晴れ姿はあなたのおかげですありがとうございます。テレビでみていたより良い感じ。ちょっと濃い演技のイメージがあるので、舞台だとちょうど良いのかも。

川畑要 マサムネ
 元やんちゃいまは妻とつつましくイタリア料理店を営む。
 おそるべきかわいさです。歌の面で全体を引っ張っているといって良いでしょう…! 役柄はかなり重要で、驚きでした…。本当にありがたや…。
 演技はどこもかしこもほめたいけど( ̄∇ ̄)w、「すっごい!」のは、やや泣いているような感じで歌うところです。どうしてあんな芸当できるんですか…!
 
高田翔 拓馬
 主要キャストのなかでは一番印象が薄いですすいませんごめんなさい。パンフレットみても、髪の毛の色違うし、顔のイメージのわりに長身だし、うーん難しい。時間の都合だとは思いますが、拓馬がなぜ反抗的なのかがはしょられていたのが、残念かもなぁ。

野々すみ花 香織
 ヒロトの恋人、実はマッキーの恋人だった。(年齢差いろいろ怖い)
 なんだこのカワイイ女の人は…と、やはり宝塚の人であった。北山くんとのシーンはどこも良かったです。ソロで熱唱すると「ヅカ!」パワーが強烈でした。ドレスの裾のさばきがさすがです。足が細すぎておかしい。

柄本時生 フミオ
 農家で妻は訳ありだったで動揺中。
 期待していたキャストのひとり。この人もおそるべき細さ。役者はあんなに細くて良いのか…? おかしいぞ君たち。メインキャストのなかでお芝居面で支えるお一人でした。フミヲがメインになるシーンはとても良かったです。短い時間で、性格や苦しみが表されていて、ぐっときました。妻役のエリアンナさん、一人だけ本格派ミュージカル歌唱だったような。

前川紘毅 コウジ
 以前は華やかだった作曲家。
 この金髪のひと誰だろー、と思いつつ観ていたら、本当にキーボード弾いているのでびっくり。すごいなぁ緊張するよねぇ。ツイートをみると、やはり相当のプレッシャーの様子。生でそこで弾いている演出、とても良いしとても好きです。真ん中あたり、一人ずつ作詞してきて歌うシーン、この人がいないと成立しないよなぁ。隙間を埋める(?)な役柄が良かったです。

JONTE ツヨシ
 人間不信のあやしい探偵。
 軽妙なお芝居いい感じで、表情豊かで、役者さんかなぁと思っていたら、歌手だったんすね。歌になるとモードが切り替わっている感じがすごかった。

大口兼悟 ユウキ
 うまくいっているようでいっていないイケメンサラリーマン。
 ヤングエクゼクティブ(死語)みたいな雰囲気がかっこいい。舞台映えする。シリアスなのとギャグっぽいところの切り替えが良い。一日二回公演の終了後のツイッターでは疲労困憊とぼやいていたようでしたが、舞台ではそんなふうには見えませんでしたよ。

エハラマサヒロ タツヤ
 人外のジョンとヨーコを愛するなぜかホームレス。
 うまいのなんのってこの方。演技も歌唱力も、ラストのほうのダンスもすごかったです。しかもアドリブもやるし。お芝居と笑いの面でぐっさんを支え、ミュージカルっぽさな面で全体を支えている方でした。もともと器用な人だとは知っていましたが、繊細でシームレス。すごい。

ROLLY 地獄隊長
 人の心の弱さにつけこみ増長するギターかかえた地獄隊長。
 とてもフォトジェニックなのか、すごい絵になる人です。絵が動いているような人。メイクのせいだけじゃないと思います。声もすごいし。でも台詞がもうちょっと聞き取りやすかったら…!、と一番思いました。決め台詞系が多いので気になってしまった。けっこう出番多くて、全体のスパイスというか薬味というか。

KONISHIKI 天国社長。
 陽気でおおらかなるようになるさの天国社長。
 意外とでかくて小さかった! 上にでてきたときはでかいなぁと思いましたが、降りてきたら意外と小さかったです。歌がうまいのは何となく知っていましたが、本当に上手いので。ヒロトがくさくさしているところからの公園のシーンは、ミュージカルぽくて楽しかったです。ここのヒロトの表情とか雰囲気の変化の仕方も良かった。
 
橋本じゅん 天国部長
 地上におりるマッキーのお目付役。
 こういうお目付役はよくありますが、おっさんにおっさんは中々チャレンジャーでチャーミング。お芝居で全面的にぐっさんを支えておりました。徹頭徹尾どんな場面でも台詞が聞こえたのはこの方だけ。歌ももっと聴きたかった。



 どの役にも短くても見せ場があって、印象的な、役者さんがきらりと光る場面があったのが素晴らしいです。

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