2014/09/25

9月に日光を旅する方法

 関東育ちの者どもは、「日光?、遠足の?」などと言いながら嘲笑するスポットだが、そんなことはお前らの狭い世界の常識であって、知ったこっちゃない。

  • 日光はいまかなりあれこれ大規模長期間の修理中である
  • 9月のちょっとオフシーズンである
  • 華厳の滝はかっこ良かった
  • レンタカーにするべきだった

特急きぬ

東武鉄道の浅草駅から、特急に乗る。たいていが下今市どまりで、そこから二駅二両編成に乗ったら、東武日光に着く。今回は中禅寺湖まで行くので、まるごと日光 東武フリーパス を買う。(現地でレンタカーを借りるべきだったという反省は後に)特急券は自動販売機で購入。全席座席指定。駅弁とタリーズを買って、きぬ111号に乗る。特急は車両は新しくないけど席がわりとゆったりしていて、靴を脱いで足を乗せられる台があってうれしい。

  • フリーパスは当日浅草駅の窓口で購入。現金のみ。いっしょに小さい冊子をもらえる。電車とバスの時刻表なので必携。

 この特急に乗るのは20年ぶりくらい。前のことは全然覚えていない。車窓の風景が、つまらなくてびっくりする(すいません)。真っ平らで、微妙な住宅が続く。やがて田んぼや畑が増える。巨大な送電線の姿が遠くまでよく見える。だいぶ日光に近づくと、じわじわと丘や山など緑が増えてくる。日本のたいていの風景は、海か山が見えているイメージが強いので、こののっぺらな風景には圧倒される。

神橋

下今市の駅では、すぐに二両編成がやってくる。乗り込んで二駅。いっきに山の中。東武日光の駅前からバスにのり、神橋で降りる。
 そこには文字通り神橋という橋がある。美しい緑と川を背景に、美しい赤い橋の写真が苦労せずに撮れる。橋を渡るにはちょっとお金がかかる。ケチったわけではないが、周囲から見るにとどめる。脇を通るバスから、小学生がデジカメ片手に橋の写真を撮ってる。遠足か修学旅行でこどもがデジカメ持ってるなんて!。時代は変わったものである。

輪王寺

世界遺産なんだねと今更言いつつ、よこっちょの参道から輪王寺を目指す。三仏堂は遠くからは、ホテルのように見えた。なぜなら大修理中ですっぽり覆われているからだ。(知らなかったし事前に調べなかった)
 修理中だが見学はできる。三仏は1体だけ、イレギュラーな場所と距離で見られる。多分いつもよりは近いが、蓮の台座のようなものからもおろされている。その他もろもろナントカ天とかたくさん何回もみる。
 修理中の現場も、垣間見ることもできる。建物はほとんど解体され、ぼろぼろの柱や、継がれた柱、諸々をのぞき見ることができる。ふだんは見られない場所だろう、大規模な現場で、少し興奮する。7階まで階段で上がることができる。息は切れる。現場全体を上から見られるし、外の景色も見ることができる。紅葉はまだほんのちょっぴり。
 裏手の護法天堂へ行くと、「あと10分ぐらいで火をつけたりするお祈りはじまりますよ〜」と呼び込みをやっていたので中へ入って座る。お坊さんが唱えながら印を結んだりなんだり。かっこいい。火をつけるとよりそれっぽい。他人様のお祈りに便乗して、しばし休憩したが、建物の中はずいぶんひんやりしていてからだが冷える。
 お茶休憩してバス亭へ西参道を歩く。

いろは坂

さて日光のシーズンは、新緑の5月〜8月と、紅葉の10月なので、9月はいったん小休止らしい。そうはいっても今回は、一泊二日のうち、二日目は飛び石連休の平日にした。だって行く前は9月がどれくらいオフシーズンなのかよく分からないからだ。
 行ってみたらやはり観光客は多いし車も多い。しかしぎゅうぎゅうというほどではなく、(東照宮のなかをのぞく)、渋滞というほどでもない。ほどよく埋まっている。

 今回宿は中禅寺湖にとった。一番の懸案事項は、日光駅前エリアから、中禅寺湖へ行くバスが、どれくらい混雑しているか?、ということだった。杯シーズンは、日光駅から東照宮へいくだけでも、ものすごく苦労するという。バスになかなか乗れないとか、バスで10分ぐらいのところが3,40分かかるとか。
 日光山内を少しみてから、バスは西参道から乗った(そこで後からきたポーターの男とコーチの女に先に乗られた。三日続けて犬の糞踏んづけてけんか別れすればよろしい)。座れなかったら降りようと思っていたが、なんとか座れた。そこから中禅寺湖までは、スムーズについた。渋滞はなかったわけである。

 ところで奥さん、いろは坂は、上りと下りで、全然違うところを通ること、ご存じでしたか…?。地図でみていても、第一と第二?、などと思っていた。現地へいってびっくりさ。
 のぼりのいろは坂は、さすがにバス旅行の小学生殺しの異名を持つだけある(ない)。バスは安全運転なので、ゆっくり重く進んでいく。乗用車はすいすい抜かしていく。道にはたくさんのタイヤのあと。深夜には何が繰り広げられているのか。振り回されるような揺れはないが、重い力がからだにかかる。車酔いする方なので、酔い止めのんで、前方を眺め続ける。ぎゅいーん、ぎゅいーんとカーブを曲がる。途中の明智平にはロープウェイがある。いろは坂ののぼりにしかないので、ここへ行きたいなら、上りのときに寄り道しなければならない。

華厳の滝 

いろは坂をでると、いきなり中禅寺湖、いきなり低温。薄着で「寒いー!」と悲鳴を上げる若人のカップルとかグループとかを横目にみつつ、いそいそウルトラスリムダウンを取り出しきこむ。そしてそのまま華厳の滝へ。中禅寺湖のバス停からすぐそこにある。すぐそこだけど、広大な駐車場などがあって、ちょいと歩く。
 華厳の滝を見るには、エレベータに乗るらしいと観光情報で見かけるが、それがどういう塩梅かぴんと来ない。滝に近づいて行くと、「どどどどどどど」と雄大な音がする。だが、ちょっとくぼんだところに滝はあるので、ちゃんとその姿を見ることはできない。
 そこでエレベータ。料金は550円。100メートル下まで降りて、少しトンネルを歩くと、滝の正面に設置された見物台へ。
 華厳の滝を見るには、それに乗らざるを得ないのだ。遠足や修学旅行できたら、何回かに分かれておりるんですかね。日光も中禅寺湖もわちゃわちゃする小学生の集団に巻き込まれ気味だったが。
 ようやく人生初めて、関東のガキ共がみんなが知っている、華厳の滝をみた。かっちょいい。天然低温ミストシャワーな場所でもあり、観光客はみんな震えている。

ホテル

宿は幸の湖ホテル。施設は古いが清潔で、食事は夕朝とても美味しかった。部屋で食べる。お膳が運ばれてきて、終わったら呼ぶので、のんびり食べられる。お酒は冷蔵庫の中から。夕食は湯葉たくさん。どれもほんわりおいしい。焼き魚が身がほんわりやわらかくて美味しい!。川魚だかららしい(魚の名前忘れた)。
 小規模だが、露天風呂が温泉。久しぶりに硫黄の匂いのするお湯がうれしい。人がいなくて物も少ない。つまみを買ってくるべきだったじぇ。自販機は普通の値段。風呂上がりはビールじゃなくてぽかりにした。
 

中禅寺湖

二日目の朝は、お天気がよかったせいもあり、無謀にも中禅寺湖にボートでこぎ出す。朝早くからボートででている人がけっこういるなぁと思ったら、みんな釣りの人だった。観光客はあひるちゃん1、2台。ボートに乗っているあいだに、男体山のてっぺんにかかっていた雲も晴れて、得した気分。日差しがでているあいだは良いが、ちょっと陰ると寒くなる。スリムダウンが良い仕事。そろそろ戻ろうとすると、観光船が来て行き手を阻んだり、急ぐと案外なかなか進まず(わしは見てるだけ…)、なんだかんだと一時間近く乗る。
 あわてて日光行きのバスへ走る。三〇分ほど待てば次がくるけど。

東照宮

さていよいよ東照宮。陽明門は工事中ですが良いですかと確認される(知らなかったし事前に調べなかった)。
 東照宮は人生二度目のはずだが、社員旅行できたせいか記憶があまりない。家人は初めて。
 猿をみて、すっぽり覆われた門をみて。右半分はだいぶきれいで、左半分はぼろぼろで。
 順路を間違えて、最初に鳴竜。鈴の音のような鳴き声をちゃんと聴く。
 唐門は白地にきんきら。正面からは入れなくて、横から靴をぬいであがるところがある。よく分からずに入っていき、拝殿にあがる。ここは殿様しか入れなかったんだぜ、そこは将軍だけが入れるばしょだぜ、いまも徳川家宗家が来て云々。説明を聞いて、本殿を通る。

眠り猫

眠り猫をとおり抜けたら、二百段の階段。いっきに二百段あるわけではないが、砂利だの少々歩いたあとなので、身体にこたえる。でもなんとか奥宮までいく。観光客に一番人気は、家康の墓より、ご神木の叶杉。行列ができる。うむ…。

ゆばうどん

東照宮の目の前、みたいなところに、『きしの』はある(Sちゃん元気〜?)。一日目のお茶休憩に続き、再び来る。今度はごはん。ホテルでも食べたけど、湯葉うまい。疲れ切ったからだにしみる。

二荒山神社

体力がほとんどないけどがんばっていく。いま思うと、なんだかわざわざ行かなくても良かったような気もするが、立派な杉がたくさんあるのでそれは見物。

大猷院(たいゆういん)

最後は、家光のお墓があるところ。よく考えたらなんで家康と家光のお墓参りをするんでい、いまさら突っ込みつつ。ぐっと人が減って雰囲気は良いが、ここも何かと工事中。すっぽり覆われている門があったり。階段の急なことはピカイチ。もう本当に倒れそう。
 拝殿のなかは、まったりぴーすふる。解説も足を崩してゆったり聞ける。帰り道、解説できいた「膝小僧」の神様を確認する。夜叉門はかっこいい。

世界遺産バス

ちょうどバスが着たのでもう乗ってしまう。イケメンヨーロッパ人のお兄ちゃん二人組がいる。彼ら途中で年配の人が乗ってきたとき、席をたつが、他の席に座ってしまい、他の人が座ってしまう。駅前のカフェに入りビバーク。特急券を買う。なんと行きとまったく同じ席。駅前でお土産探し。なんとなくカステラ買ったり。たまり漬けは美味い。

地元の高校生

東武日光から二駅鈍行。地元の高校生が、男子が、4人の席を2人で乗っていたり、騒いでいる。君たちその迷惑行為は…、地元が世界に名だたる観光地というのはどんな気分だろう。往復4時間3千円で夢の街東京に行けるけど、近くて遠いのだろうな彼らには。

特急きぬ

ビール飲んだら爆睡。目覚めたら歯痛が第一懸案事項に浮上…。

反省と感想

まぁまぁのお天気に恵まれ、人出もぼちぼち、ホテルも悪くなく、美味しいもの食べられた。でもずっと一泊の荷物を持ち歩いて観光していた。皆さんそんな荷物持ってる人がほとんどいない。たまにリュックの外国人でも、そんなに大きくない。みんな…みんな車で来たのですか? きっとそうですね…。
 なので次回行くときは、レンタカーを借りようと思った。しかし日光で一泊する、レンタカーを借りるほどではない人は、一泊の荷物をどこにおいているのだろう。
 そして肝心のものたちが修理中だったので、必然修理が終わったらまた行こう。次は5年後ぐらい。
 日光は観光地の代名詞にしては、見応えがあり、山奥にしては道が広い。しかしそもそも日光はすなわち輪王寺(輪王寺について | 日光山 輪王寺 公式ホームページ)なのだ。お寺にお墓だけど観光地なのだ。よく分かっていなかった。東照宮や大猷院はモダン。古い感じが薄かった。家康がお墓を作らなかったら、普通の古いお寺だったのだろうか。


追加

 輪王寺でも日光でも、お守りとかグッズ販売推しがすごい。とくに東照宮は、お話をしてくれるついでに、まるでミュージシャンがライブの最後にツアーグッズを紹介するがごとく、アイテムを紹介する。東照宮では、ポイントごとに、そこでしか売ってませんのお守りなどがあるので、色々工夫しているんだなぁと思った。どちらも修理代とかいろいろ稼がねばならぬのだと思われる。でも結局ひとつも買わなかった。家康や家光のお墓参りきてお守り買うのもなぁ、とかケチをつけちゃって。あとから眠り猫買えば良かったとか思ったり。輪王寺では買っても良かったかもしれない。次回はきっと。